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ピアノおとぎ箱

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ミニョンの歌

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数日前に、急遽、歌曲の伴奏を頼まれました。なんでも、ある著名な先生のレッスンを受けるにあたり、普段一緒にやっているピアニストの都合が悪く、困っている、とのこと。

歌曲の伴奏、とあれば二つ返事でお引き受けしたいところですが、何せ、こちらは夏休み中で遊びに忙しく(苦笑)このままでは月末に控えた本番2つと、ほぼ本番という感じの1度きりの合わせ、がとんでもなく大変なことになると、焦りまくっていたところなのです。そのレッスンの日とその前に合わせもしなければいけないので、予定を調整し、練習時間を確保する・・・物理的に出来るかなあと思いましたが、何とか予定はやりくり出来そうで、あとは私がどれだけ勉強できるか、という感じ。

お引き受けしました。

今回、ヴォルフのミニョンの歌、本当は3曲やりたいそうですが、1曲は合わせがかなり大変なので2曲で良い、とのこと。まあ過去の経験から言っても、1時間のレッスンでは3曲用意しても見てもらえないことが多いから、2曲は妥当かな。

お恥ずかしながら、私はミニョンを良く知らない。もちろん竪琴弾きも。そもそもゲーテも。歌曲を弾くたびに、その曲の訳を調べたりするけれど、それだけでは、膨大な(長大な?)ゲーテの原作には及ぶべくもない。それに、ミニョンの歌(4曲ある。)を色々な作曲家が作曲しているけれど、きちんとまとめて勉強したことがない。いつもその中の1曲とか、2曲とか。今回も2曲だし。

ちょうどネットで、歌の訳だけでなく、前後の関係を含めた訳文を見つけたので、読んでみた。それだけでは複雑な関係性はよく理解できないけれど、今までよりは少し理解できた。

これは実話ではないけれど、全くの空想物語かと言えば、そうでもないのだろうと思う。ゲーテ自身に起こったことがどうかは別としても、当時はこのような話は比較的起こり得たのではないかな、と思う。何しろ、交通や通信の手段も、情報も限られていた時代なのだ。一つのことを成すのに要する時間は限りなく長い。そして人生は今よりも短い。その中で、人々は、ごく狭い世界の中で、少しの情報を頭の中で妄想のように膨らませて生きていたのかな、と思う。

そういう言い方(妄想とか。)は、良くないもののように捉えられるかもしれないが、決してそういう意味で言っているのではない。拡がりすぎて核が見えない現代よりも、良いかもしれない。

 

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